子どもの精神分析的セラピストになること
―実践と訓練をめぐる情動経験の物語―

「子どもの精神分析的セラピストになること」とはどういうことか?そこには,心に傷を受けた子どもたちの「言葉にならない,声なき声」を感じ「,目に見えないものを見ていく力」を養わなければならず,その過程で「自分自身と対話」することが必然的に求められる。本書では,その実践と訓練を積み重ねてきた中堅世代のセラピストによって,子どもたちとの関わりを通して考え,感じてきた不安や混乱や葛藤,また,臨床家としての情熱ややりがい,信念につながる情動経験が生々しく語られ,子どもの精神分析的セラピストになるうえでの主要なテーマが論じられる。さらにベテラン世代の臨床家にも寄稿を募り,精神分析的セラピストのアイデンティテ[…続きを読む]
2022年2月4日 執筆者:admin