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書籍紹介のブログ一覧です

子どもの精神分析的セラピストになること
―実践と訓練をめぐる情動経験の物語―

子どもの精神分析的セラピストになること
「子どもの精神分析的セラピストになること」とはどういうことか?そこには,心に傷を受けた子どもたちの「言葉にならない,声なき声」を感じ「,目に見えないものを見ていく力」を養わなければならず,その過程で「自分自身と対話」することが必然的に求められる。本書では,その実践と訓練を積み重ねてきた中堅世代のセラピストによって,子どもたちとの関わりを通して考え,感じてきた不安や混乱や葛藤,また,臨床家としての情熱ややりがい,信念につながる情動経験が生々しく語られ,子どもの精神分析的セラピストになるうえでの主要なテーマが論じられる。さらにベテラン世代の臨床家にも寄稿を募り,精神分析的セラピストのアイデンティテ[…続きを読む]
2022年2月4日 執筆者:admin

子育て支援のための理論と研究―不適切な養育の世代間連鎖を理解する―

子育て支援のための理論と研究―不適切な養育の世代間連鎖を理解する―
子育て支援の現場に携わる方々、子育て支援に関する研究をしている方々に届けたい、社会問題化する児童虐待の予防に役立つ、不適切な養育の世代間連鎖に関する知見が提示されている。不適切な養育を受けて育ち、自分の親との関係に葛藤を抱えながら子育てに向き合う母親のありようを捉えた研究報告である。不適切な養育の世代間連鎖に関わる理論的背景を概観し、母親の幼少期の被養育経験と現在の養育態度、愛着スタイルと虐待心性を問う質問紙調査を様々な角度から検討している。また、不適切な被養育経験を持つ母親の縦断インタビューデータを修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチにて分析し、母親の困難感と変容プロセスを浮き彫りにし[…続きを読む]
2022年2月4日 執筆者:admin

乳幼児観察入門:早期母子関係の世界

乳幼児観察入門:早期母子関係の世界
「乳幼児観察」は、第二次世界大戦後、ジョン・ボウルビィによってタビストック・クリニックに設立された子どものサイコセラピストコースの基礎訓練として、エスター・ビックによって創案された。それは、訓練生が健康と目された乳幼児の家庭を決まった曜日に1時間訪問し、乳幼児が生後間もなくから2歳になるまで観察するものである。この乳幼児観察は、予想以上に大きな経験と知見を導くことが判明した。その結果、乳幼児観察は、子どもの精神分析の基礎訓練を超えて成人の精神分析の基礎訓練まで拡大し、英国を超えて主に欧州各国に拡大し、精神分析学派を超え、さらにはサイコセラピストを超えて、医師、看護師、研究者、保育士など、すべて[…続きを読む]
2022年2月4日 執筆者:admin

動物になった家族―子どもの動物家族画テストー

ドイツ・ミュンヘンの心理学博士L・ブレム=グレーザーが発展させた描画テスト。特に小学生の心理初回面接の際に適しており、バウムテスト・人物画テストと組み合わせて用いると導入しやすい。子どもは言葉で語らなくても、「家族が動物になる」という空想を絵に描くことを通して、家族メンバーのイメージ・相互の関係など、無意識的な体験を表現できる。動物の特徴・イメージを通して家族について語り合うきっかけになる。ドイツでの研究結果と解説に、日本での資料も付加。(当研究会への申し込みにより割引送付可能)
2022年3月26日 執筆者:admin

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